お浜「第9回は、大滝詠一『ロングバケーション』、60年代テイスト満開でぶっ飛ばしますよ」
ロック「大滝詠一って60年代の音楽にほんまに精通しててんてな」
お浜「1962年から1966年にかけてヒットチャートインした曲はすべておぼえてたらしいです。ロックさんの1985年と一緒ですね(笑)」
ロック「今はもう忘れたけどな。中二の時はFMステーション片手にラジカセにかじりついとったもんや」
お浜「さて、大滝詠一と言えば『ナイアガラ・レーベル』です。『ナイアガラ・レーベル』は、自ら作詞・作曲・編曲・プロデュース・エンジニアなどをこなすプライベートレーベルですが、最初は『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』『GO! GO! NIAGARA』『NIAGARA CM SPECIAL Vol.1』などのアルバムがある程度ヒットしたものの、趣味性が強い楽曲が災いして、1977年発売された4枚目のアルバム『NIAGARA CALENDAR』はチャート入りさえせず、一時『ナイアガラ・レーベル』は休業状態に陥りました」
ロック「結構苦労してまんねんな」
お浜「はい。1981年3月、日本コロンビアからCBSソニーに移籍して最初に発売したアルバムが『A LONG VACATION』ですが、徐々にセールスを伸ばし、夏にはチャート2位を記録し、『第23回日本レコード大賞・ベストアルバム賞』を受賞しています」
ロック「まさに起死回生でんな」
お浜「その後、松本隆とのコンビでの松田聖子の シングル『風立ちぬ』で初のチャート1位を記録、うなずきトリオのシングル『うなずきマーチ』では大滝作詞曲で初のチャート入りを果たすなど、一躍名声が高まりました。森進一の『冬のリヴィエラ』や小林旭の『熱き心に』なんかも大滝詠一が手掛けた楽曲です」
ロック「まさに日本歌謡界の巨匠でんな。「夢で逢えたら」も大滝詠一でっしゃろ。大滝詠一の名は知らなんでも、手掛けた曲の一つくらいはある程度の年齢行ったもんやったら知ってまんな」
お浜「その通りです。それだけに影響を与えたアーティストも多いですよ。次回から曲紹介
にいきたいと思います」
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