お浜「夕方5時、エレクトロステージから南へ進んだ東遊園地にも10万人収容の立派なステージができました。大いに盛り上がって行きましょう」
ロック「それにつけても、無茶な企画でんな」
お浜「無茶なのは企画だけではありません。登場するアーティストも規格外に豪華です」
ロック「想像でっからな。誰でも呼びなはれ」
1.ターン・アップ・ザ・サンシャイン/ダイアナ・ロス&tame impala
2.darling girl/the altons
3.飽和(feat.高橋マコイチ)/在日ファンク
4.ミックスナアッツ/踊る!ディスコ室町
5.on the one/brandon coleman
6.the get down/jitwam
7.patrol acrobatique/the fearless fiyers
8.bootsy off broadway(feat.emmaline,frankie"kash"waddy,christian mcbride
/ブーツィ・コリンズ
9.777/ブルーノ・マーズ,アンダーソン・パーク&silk sonic
10.ケッペキ兄さん/吉田美奈子
1.ターン・アップ・ザ・サンシャイン/ダイアナ・ロス&tame impala
お浜「まずはソウルの女王ダイアナ・ロスの登場です(笑)」
ロック「現実の世界では、絶対にあり得まへんな」
お浜「我らがダイアナ・ロスも、あっという間に78歳ですしね。この『ターン・アップ・ザ・サンシャイン』は、今年7月に発売された映画ミニオンズ フィーバー オリジナル・サウンドトラックの冒頭を飾る曲です」
ロック「最初ファンキーに立ち上がって、サビでドラマティックに盛り上がる。完璧でんな。30秒も経たずにすぐサビってのは、若者を意識してかもでんな」
お浜「大型映画のサントラですからね、気合いが入った仕上がりとなっています」
2.darling girl/the altons
お浜「ザ・アルトンズは、2015年にLAで結成された新世代のチカーノ・ソウル・バンドです。2017年に発売された『darling girl』は人気が高く、2019年に発売された『in the mean time』にも収録されています」
ロック「なんか物凄い曲でんな。どこか南国のリゾート感覚が漂うんはギターのピロロローンのせいでっかな?」
お浜「ピロロローンの影響も間違いなくありますね(笑)。ソウル、ファンク、ロック、いろんな要素が音楽に溶け合ってますよ」
ロック「ところで、チカーノ・ソウルってなんでんねん?」
お浜「チカーノ・ソウルは黒人のR&Bやロックに影響を受けたチカーノ(メキシコ系アメリカ人)が、主に1950〜70年代に残した音楽のことです」
ロック「知らなんだ。いろんなジャンルの音楽があるんでんな」
3.飽和(feat.高橋マコイチ)/在日ファンク
お浜「在日ファンクは、SAKEROCKのトロンボーン奏者である浜野謙太を中心に2007年に結成され、2010年にデビューフルアルバムを発売し、現在まで4枚のフルアルバムを発売しています。浜野謙太は星野源と同じく俳優として活躍してますね」
ロック「SAKEROCKには、ほんま多彩な才能を持った人が揃っとったんやなと感心しまんな。この曲はファンクの王道としか言いようがありまへんな。ノリノリのイケイケでんな」
お浜「イケイケです。この飽和は4枚目のフルアルバム「再開」に収録されていますが、ドファンキーな曲が揃っています」
4.ミックスナアッツ/踊る!ディスコ室町
お浜「踊る!ディスコ室町は6人からなるファンクバンドです。2012年6月に京都で結成し、アパートディスコ室町420号室で育ったそうです。去年配信限定のフルアルバム『MUROTOWN』を発売しましたが、この『ミックスナアッツ』は、2015年に発売された1st フルアルバム『洛中にてファンク』に収録されています」
ロック「4年前、大阪のバナナホールであった『大阪ファンクグラマー』ていうフェスで観たけど、ボーカルがかっこつけてる感じとかおもろかったな。演奏もファンクとロックを掛け合わせた感じで凄かったし」
お浜「ロックさんは、本当にいろんなフェスに行ってますね」
ロック「最近はコロナで行けてないけどな。こういうバンドには是非頑張って欲しいでんな」
5.on the one/brandon coleman
お浜「エレクトロステージに続いて登場のブランドン・コールマン。さすが究極のブラックコンテンポラリー・ワンダーランドです(笑)」
ロック「この曲の方が、エレクトロステージの曲よりキャッチ―でんな。まさにファンキー、踊りまくりでんな」
お浜「ここまで来たら、完全にお祭り騒ぎです」
ロック「想像だけやのうて、早よフェス行って、何を気にすることなく踊りまくりたいでんな」
お浜「同感です」
6.the get down/jitwam
お浜「今回の目玉登場です。ジタムは、インド北東部のアッサムにルーツを持ち、現在はブルックリンを拠点に活動している新進気鋭のビートメイカーです。2013年デビューで、今年7月に3枚に目のフルアルバム『Third』を発売しました。この『the get down』も『Third』に収録されています」
ロック「こりゃまたイケイケファンキーな曲でんな。クラブシーンでも盛り上がること間違いなしでんな。アルバムの他の曲もこんな感じでっか?」
お浜「もう一曲、さらにイケイケな曲がありますが、都会の夜に似合いそうな、いかにも現在的な洒落た感じの曲が多いですね。そこに少々のインドフレーバーがふりかかっているというか(笑)」
ロック「カレー粉でっか?カレーの曲、ちょっと聴いてみたいでんな」
お浜「カレーの曲ではまったくないです(笑)。でも、是非聴いてみて下さい。なかな素敵なアルバムだと思いますよ」
7.patrol acrobatique/the fearless fiyers
お浜「フィアレス・フライヤーズは、世界のトップ・ファンクプレイヤーが4人集結した奇跡のようなバンドです。2018年に結成され、今年3月に3枚目のアルバム『The Fearless Flyers Ⅲ』が発売されました。この『patrol acrobatique』も『The Fearless Flyers Ⅲ』に収録されています」
ロック「こりゃまた、かっちょええインストファンクナンバーでんな。キレッキレのグルーブ感に、自然に腰が動かされまんな。奇跡ちゅうんも分かる気がするわ」
お浜「お、ロックさんもついにノッて来ましたね(笑)。このまま朝まで踊りますか」
ロック「この狭い部屋でか?苦情来るわ」
8.bootsy off broadway(feat.emmaline,frankie"kash"waddy,christian mcbride
/ブーツィ・コリンズ
お浜「オハイオ州シンシナティー生まれのブーツィ・コリンズ(70歳)は、ジェームス・ブラウンのバックバンドを経てPファンク主要メンバーの一人として活躍しました。ファンクの代表的なベーシストの一人です」
ロック「ファンクの生き字引でんがな」
お浜「ですね。まだまだ精力的に活動しているようですが、今年7月にアメリカでは2020年に発売されていたフルアルバム『the power of the one』の日本版がついに発売されました。『bootsy off broadway』も『the power of the one』に収録されています」
ロック「これぞファンクとしか言いようがない曲でんな」
お浜「なんせ、ファンクの生き字引ですからね(笑)。アルバムを通してこれぞファンクとしか言いようがありません」
9.777/ブルーノ・マーズ,アンダーソン・パーク&silk sonic
お浜「またまた大物の登場です。現在36歳のブルーノ・マーズは、アメリカはハワイ州生まれのシンガーソングライターです。グラミー賞を17回受賞も受賞し、「最も多くのグラミー賞を獲得したアーティスト」としてギネス記録にも認定されています」
ロック「そりゃまた、超大物でんな」
お浜「一方、ブルーノと同じ現在36歳のアンダーソン・パークは、アメリカはカリフォルニア州生まれのシンガーソングライターです。音楽プロデューサーでもあり、様々な楽器を演奏します。ブルーノ・マーズとのコラボレーション・プロジェクトがシルク・ソニックとなります」
ロック「凄いミュージシャンと凄いミュージシャンの共演ってことでっか?」
お浜「その通りです。去年11月にデビューアルバム『An Evening with Silk Sonic』を発売しましたが、もちろんこの『777』も『An Evening with Silk Sonic』に収録されています」
ロック「なんちゅうか、レッチリの『ギブルエイ、ギブルエイ、ギブルエイナ』ちゅう曲に似てまんな」
お浜「『Give It Away』ですか。確かに最初は似てる気もしますが、サビは全然違いますよ。ファンキーな曲というところで似たのかもしれません。『777』には、他にも似てる曲がありますよ」
10.ケッペキ兄さん/吉田美奈子
ロック「それが、『ケッペキ兄さん』でっか?ていうか、全然今の曲とちゃいまんやん!」
お浜「この『ケッペキ兄さん』が入っている4枚目のフルアルバム『flapper』は1976年発売ですが、そんな昔の曲がsilk sonicと似てるなんて、なんか凄くないですか?ソウルフルな曲あり、シティポップな曲あり、ファンキーな曲あり、アルバムトータルで言えば、『An Evening with Silk Sonic』より『flapper』の方が良いですし」
ロック「ソウルスタンダード的な完成度で言えば、断然シルク・ソニックなんやろうけど、吉田美奈子の方がグッと来るんは確かやな」
お浜「吉田美奈子にもグラミー賞あげても良いんじゃないでしょうか(笑)」
ロック「そうなると、大貫妙子にもグラミー賞あげなあかんようになんで」
お浜「確かに(笑)」
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