お浜「夕方5時、ついにフェスティバルの開催です。神戸は三ノ宮駅前、阪神百貨店カラーの阪急百貨店の西側に10万人収容の立派なステージができました。大いに盛り上がって行きましょう」
ロック「僕がもし神戸市知事やったら、こないなとち狂ったフェス絶対させへんけどな」
お浜「俺がもしアメリカ大統領だったら、圧力をかけて強引に開催させます。よろしくお願いします」
ロック「めちゃくちゃでんな。ところで今回のフェスのメインステージは、なんでエレクトロでんねん?」
お浜「俺にとってフェスの最高の瞬間が、2008年フジロックのアンダーワールドを見た時で、白い巨大な風船が観客の上を舞っていたのが忘れられないんです」
ロック「あれは最高やったな」
お浜「今回のステージでも、巨大風船を幾つもぶち込みますよ」
ロック「想像でっからな。好きにしなはれ」
1.intentions/hudson mohawke
2.don't forget my love/dipro&miguel
3.wide awake(feat.charlie houstone)/odesza
4.ドント・ストップ・ザ・ダンス/フィロソフィーのダンス
5.さよならクレール/中村佳穂
6.ディストピア(feat.aaamyyy)/冨田ラボ
7.runnin/brandon coleman
8.flos potentia/ron trent&khruangbin
9.a little bit/!!!
10.end(confidence man remix)/chai
1.intentions/hudson mohawke
お浜「まず最初に登場するのはhudson mohawke。スコットランド、グラスゴー出身のDJ、先進的ビートメイカー、プロデューサーとして活躍するRoss Birchardのステージネームがハドソン・モホークです。2008年にデビューし、今年8月にサードフルアルバム『Cry Sugar』を発売しました。この『intentions』も『Cry Sugar』に収録されています」
ロック「なんかヴァンヘイレンの『ジャンプ』を思い出すようなイントロでんな」
お浜「そう言われたら似てますね(笑)」
ロック「来た!って思うけど、変則的なドラムで誰も踊れんやろな。曲の展開も一筋縄では行かんし」
お浜「先進的ビートメイカーの面目躍如といったところでしょうか。『なんか凄いぞ!』と感じてもらえれば幸いです」
2.don't forget my love/diplo &miguel
お浜「diplo はアメリカ人のDJ、プロデューサー、テクノミュージシャンで、エレクトロクラッシュ〜ニューレイヴなど、2000年代後半の世界的ダンス・ムーヴメントにおける最重要プロデューサーの一翼として知られています。今年3月にフルアルバム『diplo 』を発売しましたが、この『don't forget my love』も『diplo 』に収録されています」
ロック「さっきの曲とはうって変わって、分かりやすいキャッチ―で踊れる曲でんな」
お浜「さあ、巨大風船をぶち込みますか!」
ロック「まだ早いでっしゃろ」
3.wide awake(feat.charlie houstone)/odesza
お浜「オデッサは、ワシントン州ベリンガム出身のアメリカの電子音楽デュオです。デビューアルバム『Summer's Gone』は2012年後半にリリースされ、アンダーグラウンドのエレクトロニックミュージックコミュニティで絶賛されました。今年7月に5年ぶりとなる4枚目のフルアルバム『the last goodbye』を発売しましたが、この『wide awake』も『the last goodye』に収録されています」
ロック「この曲もキャッチ―でっけど、徐々に盛り上がって行く感じがなんとなくアンダーワールドを彷彿させまんな」
お浜「なんせアルバムの広告の振れ込みが『ワールド・フェスティバル・ヘッドライナーが放つ最新作!』ですからね。ワールド・フェスティバルってどこの?って思いましたが(笑)」
ロック「要するに大物なんでっしゃろ。そんな大物が、日本のアイドルの前に登場してええんでっか?」
お浜「実際の世界だったら、怒って来日しないかもしれません(笑)」
ロック「巨大風船は?ここで投入でっか?」
お浜「焦らないで下さい。まだ早いです」
4.ドント・ストップ・ザ・ダンス/フィロソフィーのダンス
お浜「フィロソフィーのダンスは、コンテンポラリーなファンク、R&B、哲学的な背景を持つ歌詞をアイドルに歌わせるというコンセプトの元、オーディションとスカウトを経て2015年7月に結成されました。今年3月に5枚目のアルバム『愛の哲学』を発売しましたが、この『ドント・ストップ・ザ・ダンス』もその『愛の哲学』に収録されています」
ロック「これはアイドルらしからぬ本格的なダンスナンバーでんな。真夏の夕暮れのドライブにも合いそうでんな。ちょっとモーニング娘を思い出すけど」
お浜「そこはアイドルですからね(笑)。『愛の哲学』は、コンセプト通りアルバムトータルとして聴ける良いアルバムです」
ロック「巨大風船はどないしまんねん?」
お浜「もちろんフィロソフィーのダンスの登場と共にぶち込みます」
ロック「ますますオデッサ怒りまくりでんな」
5.さよならクレール/中村佳穂
お浜「中村佳穂(なかむらかほ30歳)、日本の京都府を拠点に活動する女性ミュージシャンです。京都精華大学人文学部への入学後、20歳のときに本格的に音楽活動をスタートさせました」
ロック「学部はちゃうけど僕の後輩でんがな。あんな辺鄙な田舎から、こないな才能が出るなんてなぁ~」
お浜「今年の3月に3枚目のフルアルバム『NIA』を発売しましたが、この『さよならクレール』も『NIA』に収録されています」
ロック「こりゃまた勢いのある曲でっけど、いかにも今って感じの曲調でんな」
お浜「中村さんは途方もない才能の持ち主で、映画『竜とそばかすの姫』ヒロイン、すず&ベルの声も務めています」
ろっく「えっ~!なんちゅう後輩でねんや。僕と大違いでんがな」
お浜「たまにそういう凄い人がいるんですよ」
6.ディストピア(feat.aaamyyy)/冨田ラボ
お浜「冨田 恵一(60歳)は日本の音楽家兼音楽プロデューサーで、冨田ラボは別名義となります。1988年にユニット「KEDGE」名義にてアルバム『COMPLETE SAMPLES』を発表して以来、作編曲家として活動しています。今年6月に冨田ラボ名義では7枚目となるアルバム『7+』を発売しましたが、この『ディストピア』も『7+』に収録されています」
ロック「歳は、さっきの中村さん倍の60歳で親子ほど放れてまっけど、曲の雰囲気は似通ってまんな」
お浜「音楽に年齢は関係ないんです。その気になればいつまでも瑞々しさを保てるんです」
ロック「なんか、勇気が湧くな」
7.runnin/brandon coleman
お浜「ブランドン・コールマンはLAビート界のパイオニア、Brainfeeder所属のキーボード奏者です。ジャズ、ディスコ、ブギー、R&B、エレクトロ、ソウル、ファンクをファンキーに料理した究極のブラックコンテンポラリー・ワンダーランドとの振れ込み通り、今年5月に発売されたフルアルバム『interstella black space』は最高です。この『runnin』も『interstella black space』に収録されいます」
ロック「ジャズ的なジャズ的な曲でんな。さっきの曲と繋がるんは、冨田さんもジャズ的な要素があるからでっしゃろな」
お浜「ちなみにブランドン・コールマンは、ファンキーステージにも登場しますよ」
ロック「お浜はんのお気に入りでんな」
9.a little bit/!!!
ロック「これ、なんて読みまんねん?」
お浜「チック・チック・チックです。1995年にアメリカで結成されたバンドですが、史上最狂のディスコ・パンク・バンドらしいです。今年3月に9枚目のフルアルバム『Let it Be Blue』を発売しましたが、この『a little bit』も『Let it Be Blue』に収録されています。これまで3回も、ロックさんが好きなフジロックに出演していて、2010年にはホワイトステージのヘッド・ライナーを務めてますよ」
ロック「知らなんだけど、結構大物でんねんな。この曲はなかなかおもろい曲やし、踊りまくれそうでんな」
お浜「もちろんです。朝まで踊りまくって下さい」
10.end(confidence man remix)/chai
お浜「チャイは、日本のガールズバンドで、2017年にデビューしてから3枚のフルアルバムを発表しています。この『end』は、3rdアルバム『WINK』を世界5か国のミュージシャンと夢のコラボでリミックスしたEP『WINK TOGETHER』に収録されています。アメリカの人気インディレーベルSUB POPから発売されてますから、日本よりアメリカでの評価が高いようです」
ロック「三年前、音泉魂ちゅう大阪の泉大津フェニックスで行われたフェスで見たけど、あれは盛り上がったな。ピンクの衣装でかわいらしいねんけど、音的には世界的なバンドやっちゅうんがわかる凄みがあったな」
お浜「NEOかわいかったですね(笑)」
ロック「なんでんねん?そのネオかわいいって?」
お浜「『NEOかわいい』は彼女たちが打ち出すコンセプトです。『あなたはあなたであるだけでかわいい、かわいくない人なんていない』という意味ですが、『NEOカワイイ』が詰まった彼女たちの代表曲『N.E.O.』を聴いてもらった方が早いですね」
ロック「じゃ、じゃあ、僕もかわいいんでっか?」
お浜「もちろんじゃないですか(笑)」
Comments